蕁麻の効能
『蕁麻疹』の”蕁麻”、日本語では”イラクサ”と読みますが、
中国語では”じんま”と読みます。そう、蕁麻疹はもともと
中国語なのです。時より、尋常性乾癬の”尋”という文字を
使って”尋麻疹”と書く人がいるようですが、これは完全な
勘違いですね。
日本におけるイラクサの分布は非常に広く、本州から四国、九州、
さらには朝鮮半島にまで及びます。かつては東北地方より北には
生息しないと言われていましたが、昨今では北海道でも多数発見
されているそうです。直射日光を嫌い、夏緑広葉樹林の谷筋など、
半日陰の適潤地に生育しています。
実はこのイラクサ、確かに野生の中では恐ろしい植物なのですが、
実際には薬草としての価値が非常に高く、食するために命を狙う
のは鹿ばかりではありません。我々人間も採取し、様々な分野で
活用しています。
中でも薬効としての活用法が最も多く、この生薬も又、蕁麻と書いて
”じんま”と呼びます。夏の最も勢いのある時期の茎葉を採取して
乾燥させたもので、入浴剤やお茶として乾燥茎葉を適量入れた布袋
を鍋で一度煮出してから良くそうに入れて入浴すると、血行が良く
なり、体が非常に良く温まるほか、冷え性や頑固な疼痛などに効果を
発揮するそうです。又、目には目を、歯には歯を、そして毒には毒を
という事で、蛇や毒虫などに噛まれた場合には、イラクサの新鮮な
葉を良く揉んで出てくる汁を患部に塗ると、毒消しの効果を発揮し、
痛みを和らげてくれます。山歩きの才の応急処置には最適です。
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